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ごあいさつ

マニュライフ生命保険会社は1887年にカナダで設立された「マニュライフ・ファイナンシャル・コーポレーション」の一員として、日本では1999年に誕生しました。
130年超にわたる歴史の中で、当社はお客さまに寄り添い信頼される生命保険会社を目指してまいりました。社会が大きく変化する中で、進化するお客さまのニーズに耳を傾けそれにお応えすべく、商品やサービスの向上に取り組んでいます。

しかしながら、2022年7月、法人のお客さまに対して保険本来の趣旨を逸脱した募集活動を行ったことなどを理由として、金融庁より業務改善命令を受けました。
これによりお客さまはもちろん、代理店さま、募集人さま、関係者の皆さまには多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことは極めて遺憾なことです。改めて深くお詫び申し上げます。
当社はこのたびの業務改善命令を厳粛に受け止め、二度とこのような事態を起こさぬように、目下、全社を挙げて業務改善を進めています。

2022年8月、CEOをはじめとする経営陣の主導のもとに業務改善委員会を設置し、業務改善計画を策定しました。
業務改善計画の遂行にあたっては、3ライン・オブディフェンスの改革によるガバナンス強化に加え、法人向けに開発された定期保険商品の新規販売を全ての販売チャネルで停止し、さらにこれらの商品については不適切な名義変更を禁止するなど、厳格な方針を決定しました。

今後も引き続き改善に全力を傾け、お客さまを中心とした当社のステークホルダーの皆さまからの信頼を一刻も早く回復すべく、Compliance Over Sales Culture(セールスよりもコンプライアンス優先の文化)を醸成してまいります。

 

一方、当社のビジネスの核であるカスタマー・セントリシティ(お客さま中心主義)をさらに推進するための変革にも取り組んでいます。
人生100年時代を生きるお客さまのニーズに応えるべく、お客さまへのウェルス(資産形成)ソリューションのご提供に注力することを経営戦略の柱としました。
全国に3つの販売チャネルを展開し、お客さまの多様なご要望に対応が可能です。

また、シンプルかつスピーディーな各種オンラインのお手続きも進化させています。
個人向け保険商品の電子お申込みが可能なペーパーレス申込システム「POSsible(ポッシブル)」、オンラインでも給付金請求のお手続きが可能な「給付金らくらく請求」のご利用率は業界でもトップクラスを誇ります。
ご契約者さまウェブサイト「マイページ」は取り扱い可能な手続きの追加など、利便性が向上したことにより、ご利用者が飛躍的に増えました。
また2022年3月に開設した、チャットボットのお問合せ機能を装備したLINE公式アカウントのご利用者も増えています。

営業職員向けには、お客さまの老後に必要な資金が簡単にシミュレーションできるツール「プランライトシミュレーション」を導入し、ご好評いただいています。
当社のカスタマー・セントリシティはデジタル化だけではありません。「こだわり外貨終身」の商品パンフレットは、保険商品をお客さまにわかりやすく伝えるデザインが高く評価され、「U C D Aアワード2022」の最優秀賞を受賞しました。

当社ではお客さまの満足度を、「ネット・プロモーター・スコア(NPSⓇ)」によって定期的に把握し、お客さまのニーズを正確に理解することで、継続的に質の高い商品やサービスの向上に努めています。

 

当社はまた、当社で働く社員にとって魅力的な会社であることが、お客さまにとってよりよい商品やサービスの提供につながると考え、積極的に社員の声に耳を傾け行動しています。「働きたいと誰もが思う会社」であるために、人材育成への投資やキャリア機会の提供、ITなどの勤務環境の改善に加え、社員と役員の間や部署横断のコミュニケーション機会を数多く提供しています。2023年にはワーキングスペース「MIRAI Café」をオープンさせ、社内交流イベントなどにも活用しています。柔軟な働き方と社内コミュニケーションの充実がうむイノベーティブな企業文化の中で、多様で豊かな人財を育みます。

 

当社では社会や未来を担う子どもたちへの貢献が、生命保険会社としての当社の使命であると考えています。
グローバルで取り組む「インパクト・アジェンダ」では「持続的な心身の健康の増進」「インクルーシブなビジネスチャンスの促進」「持続可能な未来への加速」を柱として掲げており、日本においてもさまざまな社会貢献活動を行っています。
高校生が金融知識を競う「エコノミクス甲子園」への継続的な協賛もその一環であり、若い世代への金融リテラシー教育を支援しています。また、ウォーキングアプリ「Manulife WALK(マニュライフ ウォーク)」の寄付プログラムを通じて、子どもたちを支援する団体への寄付活動も行っています。

 

当社は引き続き、お客さまに信頼される生命保険会社であるための変革を進めてまいります。
お客さまをはじめ、ステークホルダーの皆さまには、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

取締役代表執行役社長兼最高経営責任者(CEO)

ブノワ・メスレ